【映画】ワンダー 君は太陽【実話?】あらすじと、ネタバレ感想まとめ。「同情」がテーマの作品です
「ワンダー 君は太陽」は2012年ベストセラーになった「ワンダー」の映画化で、著者の実体験を元にしたフィクションのお話。
ただ、この物語の主人公オギーを取り巻く環境、空気感。
それは間違いなく誰もが一度は経験したことのある、ノンフィクションです。
登場人物とあらすじ
この映画の一番のテーマは「同情」
主人公オギーを中心に、関わる人にフォーカスを当て、どんな思いをもって、どう生きていくかが描かれている作品です。
簡単なあらすじを踏まえて、主要人物の紹介をしていきます。
オギー・プルマン
\💙ついに明日公開🎬/
— 映画『ワンダー 君は太陽』公式 (@Wonder_movie_jp) 2018年6月13日
👨🏼🚀オギーと家族👨👩👧👦のワンダーな旅…✨ ぜひ劇場でご覧ください!
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☀公式サイトhttps://t.co/DLiv34hZje#ワンダー君は太陽 pic.twitter.com/ky1BYZBuoV
宇宙飛行士の帽子を被った、スターウォーズが大好きな男の子。
「トリーチャー・コリンズ症候群」という顔の形が変形してしまう病気をもって生まれ、普通の顔に近づくため、27回もの手術を受けてきた。
手術のキズや変形のある自身の顔にコンプレックスを持ち、出かける時は宇宙飛行士の帽子を被り、学校へは通わずに母イザベルと自宅での学習をしていた。
ヴィア
\💗🕯Happy Birthday🕯💗/
— 映画『ワンダー 君は太陽』公式 (@Wonder_movie_jp) 2018年5月27日
本日5月27日(日)はオギーのお姉ちゃん、ヴィアを演じたイザベラ・ヴィドヴィッチ(@IzabelaVidovic)のお誕生日です✨ おめでとうございます!!
劇中で、お姉ちゃんだからこその悩みを抱えるヴィア😢 そんな姿に共感する人もいるはず…💧 #ワンダー君は太陽 pic.twitter.com/Q9KeqQ0pHp
弟のことが大好きで、両親から「世界一手の掛からない子」と言われるオギーの姉。
弟・オギーに注がれる両親からの愛情に嫉妬するが、弟が中心の生活になるのはしょうがないと理解していた。
幼馴染のミランダと、亡くなってしまった祖母はヴィアを一番に考えてくれていて、それが彼女の支えだった。
たが進学し、よそよそしくなった親友ミランダの態度に困惑。自分の居場所を無くしてしまう。
イザベル
✨オギーのお母さん役を演じたジュリア・ロバーツが、公式Instagramを開設していましたよ❣️
— 映画『ワンダー 君は太陽』公式 (@Wonder_movie_jp) 2018年6月28日
今すぐフォロー👉https://t.co/A6pCCDNptH
そして劇場で、オギーをあたたかく見守る彼女の姿をご確認下さい‼️#ワンダー君は太陽 #ジュリア・ロバーツ #ジュリアロバーツ #Instagram pic.twitter.com/9gKXWMdwDd
イラストレーターと美術の先生になることが夢の母親。
オギーの出産を機に、絵を描くことや執筆中の論文など自分の夢を封印。オギーを一番に考えて生きてきた。
学校に行けないオギーの家庭教師を務めていたが、このままでは良くないと、10歳になったオギーを学校に行くよう説得する。
ネート
☀いつも味方でいてくれるパパ✨
— 映画『ワンダー 君は太陽』公式 (@Wonder_movie_jp) 2018年4月20日
名前はネート・プルマン👱🏻♂️
一緒にテレビゲーム🎮をしたり、🛰ライトセーバーで遊んだり、時にはぼくを勇気づけてくれる頼もしいパパ! 怒られてることもあるけど、ママとはとっても仲良し😊❣#ワンダー君は太陽 pic.twitter.com/5pBgTX8qyM
常に明るく、真面目で男らしい一面と、寛容的なユルさをもった父親。
オギーに、ヴィアに、父親でありながら友達のような距離感で接することのできる、家族の潤滑油的存在。
見た目に、心に、問題を抱えている一家だが、それが爆発せずに過ごせているのは彼が弱さを見せないおかげで、言葉には出さないが家族全員が尊敬し、感謝している。
イメージを裏切って、期待を裏切らない作品
結論から言うと、見る前のイメージとは全く違ったよね。
こんなの、いかにもなお涙頂戴じゃないですか。
人とは違うことに悩むオギーが
「苦しいよ。辛いよ。でも頑張るよ」
うん。頑張れオギー、負けるなオギー。うぅぅううぅぅっ。
って進んでいくものかと思うじゃん。
でも違うんだよね。
オギー視点だけで物語が展開しないの。
話の柱はオギー。でも取り巻く人物たちの描写が用意されてて、それが切り替わっていって絡み合ってく。
どのキャラクターにも「同情」できるように作られてる。
だから、この映画に大きな裏切りはない。
こうなるんだろうなっていう展開のままクライマックスを迎える。
10歳になったオギーが学校に通い始めるところから、物語は始まる。
純粋な小学生。特異な存在のオギー。
そこに待っているのは、そう、いじめ。
小学生の時なかった?ちょっと人と違うことが起きるだけで大騒ぎすること。
トイレでうんちするだけで、何とか菌だー。とか、ちょっとどんくさい子とかを、鬼ごっこでハメたりとか。
特異な存在にならないことが、あの小さなコミュニティでの生きる術だった。
弱い立場にも、逆にいじめの主犯格みたいな強い立場になってもダメ。
どっちにしても出る杭は打たれてた。
でもどっちの立場にも人は寄ってくるもので。
僕はどっちかと言えば両立思考で、いじめに加担したくないけど、浮くのもいやだから、おふざけ程度のことはしてた。
その思考はどこからって、「同情」でしかないんだよね。
自分もいじめまでいかないけど、ハブられたりしてたから気持ちはわかる。
けど、自分も可愛い。嫌われたくない。
まあ都合いいんだけどさ。
『#ワンダー君は太陽』
— 映画『ワンダー 君は太陽』公式 (@Wonder_movie_jp) 2018年9月7日
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ワンダーで言うと「ジャック」がそういう子。
いじめっ子側にいるんだけど、どこかにこれじゃダメだって思ってる部分もある。
だけどいい顔するのをやめる勇気がない。
でもオギーに会って、成長していく。
いじめっ子の「ジュリアン」もそう。
いじめをする方にも悩みはあって、彼は両親に愛情を受けてない。
どこか空っぽの気持ちを埋めるために、自分が自分でいられるために、いじめをする。
オギーをいじめる側、それに疑問をもっている側の心理描写もしていく。
だからよりオギーに対して他人事ではいられない。
学校って小さな括りだけでも、多くの人物の考えが見えてくる。
姉のヴィアはいい子になりすぎて悩みを抱え込んでる。
弟が欠点を持っていることで、両親はオギー、オギー。
自分を第一にしてくれることはなかった。だけど文句は言えない。オギーは自分も大事だし、母も夢を中断してオギーに向き合ってる。
何も言えない。良いお姉ちゃんを演じ続けて生きてきた。
けどもっと自分を見てほしい、って。
そんなときに支えになるのは、自分を一番だと言ってくれた亡き祖母の記憶と、幼馴染のミランダ。
だけどミランダも進学を機に変わってしまって、自分の居場所がぜんぶ無くなっちゃう。
そのミランダも変わってしまった理由も、必死に自分を守ろうとした結果で。どうしようもなくて。
両親の描写にしてもそう。
自分が母親だったら、父親だったら、こういう風に生きるんだろうなって。
いい意味で、期待を裏切らないんだよね。
期待を裏切る映画って見てて楽しいし、どんな展開があるのか気になって、ワクワクする。
けど、期待を裏切らない映画ってのも楽しいんだなって思った。
それって期待を裏切ることより、すごく難しいことだし、登場人物と共感できなきゃいけない。
この映画は、フィクションなんだけど心の動き、投影した自分を重ね合わせると、ノンフィクションになる。
すべての人物が主人公で、自分。
それがこの映画の凄いところ。素直に笑えて、泣ける。
「ワンダー 君は太陽」は大人に見てほしい
オギーの勇気と取り巻く環境、どこか懐かしい学校生活に、出てくる大人と自分の対比。
大人が素直に見られる映画。
自分の追体験に近く話が進むから、頭を使わずに没入できます。
2018年公開の作品ですが、もうU‐NEXTで配信されてます。
おすすめです。僕は、見てよかったと思ってますよ。